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和製英語の深い罠から抜け出そう

● 「オーダーメイド」の和製英語 日頃、あまりにも使い慣れてしまい、意識すらしていない
「オーダーメイド」のカタカナ語、それが和製英語です。
最近でもIT用語などにメイド・イン・ジャパンな新しいカタカナ語が
あふれているのが現状です。
英語由来の和製英語でも、中には正しい言葉が多少は含まれています。
ただ、持ち込まれた当初は正しかったものが、一般に広まるにつれ、
あるいは時代の変化に伴って別の意味合いになり、それが定着した
というパターンも多いようです。
しかしグローバル化の時代において、海外で通じないカタカナ言葉を
いくらたくさん知っていても、いざというとき役に立たないのでは
意味がありません。

● さらにカスタマイズされる和製英語 英語圏の人が耳にして、特に奇異な印象を受けたり、意味が通じない和製英語に、
かなりなじみ深いものがたくさんあるのは困ったものです。
たとえば「マンション」は、本来は大きな邸宅、お屋敷を指すので、
「中古の狭いボロマンションに独り住まいで…」は、ピンときません。
「スマート」は、もとは「賢い、頭のいい」の意味ですが、
日本ではひたすら「ヤセている」人への賛辞の言葉になっています。
「パンツ」と聞いたくらいで顔を赤らめる人は、もう日本にもいないでしょうが、
英語のpantsは一般的なズボンのこと。
現在、婦人服のアウターとしての「パンツ」は、
平板なイントネーションにすることで下着と区別されています。
これの呼び分けは、「クラブ」が学校の部活動、夜の繁華街の飲食店、
若者が集まって踊る店の3つに対しても浸透している、
日本国内限定の荒業です。

● 「和製英語の辞書」を置いて出かけるために 「アルバイト」がドイツ語由来の言葉であるように、
英語以外の外国語由来の言葉も多く浸透しています。
特に「コッペパン」のように、
仏語の「クーペ」とポルトガル語の「パン」を組み合わせるようなことくらい、
日本人にとっては朝飯前だったようです。
そして、冒頭の「オーダーメイド」も立派な(?)和製英語で、
正しくはmade to orderまたはcustom madeですね。
海外に出かけた日本人が、英語でコミュニケーションが取りにくい理由は
いろいろ考えられますが、発音のまずさなどの他にも、
頭の中がこうした和製英語に占領されていることも大きいのではないでしょうか。
世界のどこででも通じる英語を身につけたい人は、
まずは気軽にゲーム感覚で、和製英語を正しい英語に置き換える
トレーニングから始めましょう。