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第二言語の習得についての新たな仮説
~第二言語とは母国語の言語体を切り取ったものではないか?~

先日急にひらめいたことがあります。
今まで英語はゼロから育てていくものと漠然と考えていましたが、
そうではなくて、母国語の言語体―言語の塊―を切り取って
英語に変えるのではないかという仮説です。
証拠はありませんが、今まで疑問であった現象が
その考えを使うと説明がつくのです。

例えば、どうして何も分からないまま英語環境に放りこまれた子供が、
ある時突然英語がすべて分かるようになるのか。
一人の帰国子女は小1で現地の小学校に入り、
ほぼ半年何もわからないまま通っていて、
ある時一週間キャンプに行ったら突然友達の言うことが分かった、
そして学校に戻ったら学校も授業がほとんど理解できた、
と話してくれました。

これをどう説明しますか?
多分半年の学校生活で徐々に英語の音が入ってきて、
少し英語に切り取られ始めていた言語の部分が、
キャンプで英語音が大量に入り、それを阻止する日本語音が入らなかったので、
その部分が急速に母国語から分離し、英語化したと考えられなくはないでしょう。

ここで重要なことは二つ、
一つは母国語の言語体から切り離されたので、
そこには母国語による認識がたくさん含んでいること、
そして二つ目は母国語から切り離すために必要なものは
「音」であるらしい、ということです。

私が実験的に指導してほぼ一年になる現小3のクラスですが、
英検5級をやらせてみました。
すると半数は5級がほぼ合格点に達するくらい正解し、
残りもそれなりに出来ます。
特にリスニングをみていると、確信をもって○をつけていますし、
変な選択肢があると全員でくすくす笑います。
この子たちの脳に今までに入った英語は、
長い子でお話しが3つ、短い生徒はまだ半年足らず、
「ピノキオ」と「トムソーヤ」の二つだけです。
英検に出てくるような英語はほとんど入っていません。
それなのになぜ5級の問題がわかるのでしょう。
それは英語化した部分の中に日本語による認識があるからではないかと思われます。

これからもっとこの仮説を研究していきたいと思っています。
もしこれが事実なら、今までの覚える英語教育はまったく意味がないことになります。
今のウザワシステムよりまた一段と効率のよい方法が生まれるといいのですが‥‥。