選択肢が多いほど脳は柔らかくなる
勉強は大事です。でも勉強すれば脳が硬くなります。
この矛盾をどう解決するか、それは私の長い間のテーマでした。
教師として「知識を教える」ことよりもっと大事なことは「生徒の脳を硬直させない」ことではないでしょうか。
だと思っています。
柔らかい脳さえあれば、いざという時に勉強すれば砂が水を吸うように物事を吸収できますし、多くの未知の問題に取り組むことができます。
知識は欲しいが脳を柔らかくしておきたい、そのための方法をいくつか思いつきました。
その一つは常に生徒に選択する機会を与えることです。
例えば、ウザワではコピーなどの裏紙を切って生徒にメモ用紙として使わせますが、一定の大きさにきちんと切ってあるものより、色々な大きさ、形がある方が生徒は喜びます。
そこには選択の余地があるからです。
メモ用紙をとるという単純な作業なのに、楽しそうに紙を選んでいます。
同じく教材も多い方がよいと考えています。
ウザワでは中高生なら読解用のものが3つから4つ、ライティング用には三つ、文法は三つ、その他諸々、全部で10位の教材があります。
小学生も然りです。
よく栄養やカロリーを計算して食べるよとよいと言われますが、そんな面倒な、ストレスになることをするより、ただ出来るだけ多くの食材を食べ、腹八分目にすれば自然に栄養も足りて、カロリーも適切に取ることができます。
脳の栄養も同じで、出来るだけ多くの教材を、少しずつ万遍なく勉強すれば、非常にバランスのよい知識、能力が身に付き、しかも勉強することによる脳の硬化を防ぐことができます。
小学生でもいろんな教材、勉強法を使うと、生徒たちはのびのびと、楽しく勉強し、大変バランスのよい英語をいつの間にか習得していきます。