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ドラえもんに見る日本語版と英語版の文化の違い

● 国民的アニメのドラえもんが全米に進出 日本では国民的アニメとして知られるドラえもんですが、
ついに文化の壁を超え、全米進出を果たしたのです。
英語版のドラえもんはアメリカ人に親しみやすいよう、
いくつかの改変が施されています。
それらに注目してみると、日本とアメリカでは生活や文化が違うんだということを、
改めて思い知らされます。
まず、有名なキャラクターであるのび太ですが、
英語版では「Noby」という名前に変更されています。
のび太だと女性のような印象を与えてしまうからだそうです。
また、未来の世界からやってきたドラえもんはネコ型ロボットですが、
よくタヌキに間違えられて憤慨する、というのが鉄板ネタです。
しかしアメリカでは、丸くて太った日本のタヌキが不自然に映るので、
視聴者が共感できません。
ですのでタヌキではなく、アザラシに間違えられて憤慨する、
という設定に変更されています。
日本人としては逆にアザラシの方が不自然ですが、アメリカでは自然に映るのです。
これも文化の違いですね。

● 英語版は様々な箇所が変更されています ドラえもんの大好物といえば、どら焼きです。
これは英語版でも同じです。ただ、どら焼きの呼称が変わっています。
本来、英語でどら焼きは「bean-jam pancake」というのですが、
子供向けアニメに出てくる単語としては、少々難しいものです。
そこで子供が親しみやすいように、「Yummy・バン」という呼び方となっています。
意味は、美味しいバンズです。
また、キャラクター以外にひみつ道具もそれぞれ英語訳に変わっています。
たとえば有名なタケコプターは、
ひょいと跳び越えるという意味の「hop」という単語を組み合わせ、
「Hopter」という名称になっています。
このように日本で生まれたドラえもんは、アメリカ人の生活や文化に合わせて、
親しみを持ちやすいように手が加えられています。
日本のドラえもんに慣れ親しんだ人でも、
英語版ではまた一味違った面白さを味わえるでしょう。
英語版の視聴を機に、
アメリカの文化や生活に興味を持ってみるのも良いかもしれませんね。

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